消防士は孤独死の現場に慣れる?元消防士が最後まで慣れなかった理由

僕は、最後まで慣れなかった。「慣れやね」と言われて 消防士のリアル

💡 この記事でわかること

  • 消防士は孤独死などの現場に慣れるのか(元消防士の結論)
  • 慣れない理由=匂いと現場の空気
  • 消防士が出会う、慣れない現場の例
  • 元消防士が一番きつかった現場

今回は、TikTokでいただいたメッセージにお答えしていきたいと思います。

僕は5年半、消防士として勤めたあと、今はトラックドライバーをしています。

孤独死の現場について投稿したところ、こんなメッセージをいただきました。

「慣れやね」

同じ投稿には、「やっぱり結構きつい」というメッセージもいただいていました。

結論|孤独死の現場に、僕は慣れなかった

先に結論から書きます。

個人差はあると思います。ただ、僕は慣れませんでした。

何やねん、と言われるかもしれません。でも、こういう現場は、やっぱり慣れないと思います。

慣れないのは匂いと現場の空気

何が慣れないのか。

匂いと、その現場の空気です。

匂いと空気は、一緒かもしれません。あの空気感、雰囲気というのは、本当に耐え難いものがあります。

これに慣れる人は、あまりいないと思います。

孤独死の現場に慣れなくても、消防士は務まる?

真面目な人でも、苦手な人は苦手

仕事に真面目な人であっても、苦手な人は本当に苦手だと思います。

現場で、えずいている人もたくさんいました。

亡くなった方の前で、態度には出せない

ただ、亡くなった方がいる以上、そういう感情や態度を出してはいけない。

だから、頑張って出さないようにはしていました。

それでも、出てしまうときはあるんです。

僕も初めの頃は、本当に気持ち悪くなっていました。

多少慣れても、きついものはきつい

そのあと、多少は慣れたのかなとは思います。

でも、匂いや空気は、最後まで苦手でした。

そういう現場でも、死後硬直などの確認はきちんとしないといけません。

今でも思い出すと、ちょっときついです。

多少慣れたとはいえ、普通にきつかった。慣れたかと聞かれたら、慣れていないと答えます。

消防士にも向き不向きがある

全員が慣れる、ということはないと思っています。

人には、向き不向きがあるからです。

僕が5年半勤めて「消防は向いていないな」と思ったところがあったように、こういう現場にも得意、苦手は絶対にあると思います。

苦手でも、出動したら現場を完結させる

ただ、仕事で出動する以上、苦手とは言っていられません。

きちんと現場を完結させないといけない。

慣れない現場は、誰にでも一つや2つ、絶対に出てくると思います。

消防士が出会う、慣れない現場の例

孤独死の現場だけではありません。

列車事故で、体がズタズタになってしまったご遺体。

首を吊って、一人で亡くなられた方。

一般の救急でも、工場の機械に巻き込まれて、指を何本か失ってしまった方がいました。

交通事故で、本当に血まみれの現場もありました。

階段から滑り落ちて頭を打ち、血まみれになっていた方もいました。

誰にでも、本当に苦手な現場というのはあると思います。

中隊長でも、血が苦手な人はいた

僕が勤めていたときの中隊長にも、血を見るのが本当に嫌だという方がいました。

慣れない現場は、少なからず、絶対に出てきます。

そこへの配慮は、多少はしてもらえると思います。

ただ、自分がやらないといけないときは、やるしかありません。誰がとか言っていられないんです。

そこは仕事なので、しょうがない部分だと思います。

僕が一番きつかった現場|社会死の判断

僕が一番きつかったのは、ある若い方の現場です。

家族が目を離している間に、亡くなられていました。

僕たちが呼ばれて行ったときには、もう死後硬直も始まっていました。社会死の基準に該当していて、僕たちは搬送することができない。そういう現場でした。

若いといっても、家族がいる方でした。お子さんもいて、その方の親御さんもいる。

みんなが、泣き崩れていました。

これから働き盛りという方でした。見ていて、本当に「しんどいな」と思いました。

感情移入してしまうのも、向いていないと思った

そういう現場で、僕は感情移入してしまうことがありました。

仕事だと割り切っているんです。割り切っているんですけど、ふと考えてしまうことがある。

そういうところも、向いていないなと思いながら過ごしていました。

最後の最後まで、そういうところはありました。多少、情が出てしまうんだと思います。

情が出てしまうのは、お人好しだから

以前、「お金の貸し借りは絶対にするな」という記事を書きました。友人に騙された話です。

あれも、情が出てしまう、お人好しなところがあったからだと思っています。

いい人と、お人好しは違います。

お人好しでは、消防ではやっていけない。社会人としてもやっていけない。この話は、次の記事で書きたいと思います。

▼死後硬直と社会死の6項目については、こちらに書きました

死後硬直を確認した瞬間、少しホッとしてしまう話

▼孤独死の現場の話は、こちらです

孤独死の現場で、警察官は「そこからが仕事」でした

よくある質問

Q1. 消防士は、遺体のある現場に慣れますか?

個人差はありますが、僕は最後まで慣れませんでした。特に匂いと現場の空気は耐え難く、慣れる人はあまりいないと思います。

Q2. 現場が苦手でも消防士は務まりますか?

誰にでも苦手な現場はあり、中隊長でも血を見るのが苦手な方がいました。多少の配慮はしてもらえますが、自分がやらないといけないときはやるしかありません。

Q3. 社会死とは何ですか?

明らかに死亡していると判断できる状態で、救急隊は搬送しません。死後硬直だけで判断するのではなく、決められた項目すべてに該当することが条件です。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

元消防士のトラックドライバー🧑‍🚒🚚

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