💡 この記事のポイント
- 元消防士のトラックドライバーが、運送会社に入る前に知っておくべき現実を8つ解説
- 拘束時間・車内ルール・車内カメラ・週休二日ではないなど、業務以外のギャップ
- 先に知っておくだけで、入ってからの「思っていたのと違う」を減らせます
今日は「運送会社に入るなら、これだけは覚悟しておいてほしい」というテーマで書いていきたいと思います。
僕は元消防士で、今はトラックドライバーをしています。運送業が大変だという認識は、もともとありました。でも、いざ入ってみると、運転や荷物の業務そのもの以外のところで「あれ、イメージと違ったな」「もっと自由だと思っていたのに、意外と会社員的で自由がないな」と、理想と現実のギャップが多少ありました。
これから運送業を目指す方、あるいは僕のように元消防士でドライバーへの転職を考えている方に向けて、入る前に知っておいてほしいことを8つ、共有していきます。
1. 拘束時間が長い
一つ目は、拘束時間が長いことです。一般的な企業だと、残業は1〜2時間くらいが当たり前でしょうか。でも運送業の場合、拘束時間でいうと12時間、14時間といったところが普通に出てきます。これは地場でも中距離でも変わりません。残業時間が10時間を優に超えてくるパターンも多いです。
そして、これをみんな「当たり前」として働いています。これから入る人は、「10時間以上拘束されるのが当たり前」という感覚を、ある程度は覚悟しておいたほうがいいと思います。
ちなみに僕の場合、この働き方になって、時間に対する考え方も少し変わりました。消防士のときは丸一日働いた後に2日休みで、休みの日は自分の時間をゆっくり過ごせました。でも今は、ほぼ毎日仕事があって、12〜14時間拘束されると、余暇の時間は1〜2時間取れればいいほう。だからこそ、無駄な時間を過ごさないよう、より時間にシビアになりましたね。
2. 会社によっては「車内ルール」が厳しい
二つ目は、車内ルールが厳しい会社があるということです。僕の入っている会社は、そこそこルールが厳しめです。一般道は50キロくらいまで、高速道路は80キロ以下。左折のときは一旦停止、または最徐行。バックのときは、必ず一度降りて確認する。といったルールがあります。
自由を求めて会社に入ったのに、こういうルールでがんじがらめにされる、というパターンも珍しくありません。ただ、公務員や消防士をやってきた人なら、この辺のルールはあまり苦にならないと思います。規律やルールを重んじてやってきた人にとっては、このくらいは普通に受け入れられるはずです。人によって合う・合わないがあるので、知っておくといいと思います。
3. 車内カメラで、運転中を見られている
三つ目は、車内カメラの存在です。最近は、運転中の様子が映る車内カメラがついている会社が多いです。これ、けっこう嫌だという方もいると思います。
表向きの理由は、ドライバーを守るため。万が一事故を起こしたとき、「スマホ操作をしていなかった」「片手運転ではなかった」と証明できて、ドライバーに非がないことを示せる、というものです。ただ実際は、ドライバーとしてのモラルを徹底させたい、という理由も大きいのかもしれません。
監視されるのが本当に苦手な方には、なかなかしんどいはずです。気になる方は、面接などのときに、車内カメラの有無を確認しておくといいと思います。
4. 知らない場所へ行かされる
四つ目は、知らない場所へ行かされることです。乗用車なら、知らない場所でもナビで検索すれば普通にたどり着けます。でもトラックの場合は、高さや道幅、車体の大きさの問題があって、その道を通れるか通れないかが変わってきます。事前にしっかり調べておかないと、たどり着けないこともあるんです。
僕は消防士時代から、ナビを鵜呑みにせず、行く前に自分で調べる癖がついていたので、その点はあまり苦労しませんでした。でも、未経験で入った方は、「ここはトラックで行けるのか」という感覚が、なかなか湧きにくいかもしれません。ベテランのドライバーさんは、地図を持っている方がすごく多いです。今ならストリートビューでもある程度は確認できます。一人で完結させないといけないからこそ、事前準備がとても大事になります。
5. トラックは「一人一台」とは限らない
五つ目は、トラックが一人一台とは限らない、ということです。会社によっては一台ずつ支給されるところもあれば、何人かで「乗り回し」というパターンもあります。「自分専属のトラックがあって当たり前でしょう」と思う方もいると思いますが、それは当たり前ではないんです。僕自身、入ってみて驚いたことの一つでした。
乗り回しだと、前に乗っていた人が汚く使っていたり、給油や洗車がされていなかったり、というトラブルにつながることもあります。一方で、自分だけの車ではないからこそ「きれいに使おう」という意識が芽生えるメリットもあります。専属が当たり前ではない、というのは覚えておいたほうがいいので、面接のときに確認しておくのがおすすめです。
6. ときに、グレーな積み方を求められることもある
六つ目は、無理やり積まされるパターンがある、ということです。「これって過積載じゃないの?」と思うような積み方を求められることが、正直なところ、多少なりともあります。完全に黒ではないけれど、グレーな部分ですね。
これは、きちんとやっている会社でも起こり得ますし、名の通った大企業の運送会社でも、少なからずあると思います。きれいごとだけではない部分も、先に知っておいてほしいです。
7. 休憩がしっかり取れない日もある
七つ目は、休憩が取れない日もある、ということです。僕は地場なので、4時間運転して30分休む、いわゆる「4・3・0」のルールにはあまり関わらないことが多いです。それでも、荷下ろしなどで休憩がうしろにずれていくことはあります。
正直に書きます。一日の勤務の中で1時間は必ず休憩しないといけない、と決まっています。でも、まともに休憩を取っていると、仕事が終わらず、拘束時間が14〜15時間になってしまう。だから、忙しいときには休憩時間の扱いがシビアになる、というのが現実です。
本当に疲れたときは、コンビニなどでしっかり休むのが一番です。ただ、一人の仕事なので、どうしても「早く帰りたい」という気持ちが出てきます。早く帰って、家でゆっくりしたい。そう思うと、つい休憩を惜しんで働いてしまう。僕自身もそういうタイプなので、気持ちはよく分かります。
8. 「週休二日」は当たり前ではない
八つ目は、週休二日が当たり前ではない、ということです。会社によっては、週に6日働くことも普通にあります。「週に2回は休めて当たり前」という感覚は、持たないほうがいいかもしれません。
僕の会社は年間休日が110日くらいで、運送会社の中では休めるほうだと思います。それでも、年間休日が100日を切る会社だと、週6勤務になる日がどうしても出てきます。トラックが本当に好きで、働くのも惜しまないという人なら、そういう働き方もアリですし、そのほうが稼げます。ここは個人の価値観と働き方によりますが、「週休二日が当たり前ではない」というのは、転職活動の中で肝に銘じておいたほうがいいと思います。
まとめ:先に知っておけば、ギャップは減らせる
以上が、運送会社に入るときに押さえておいてほしい8つのポイントでした。脅すような内容になってしまったかもしれませんが、先に知っておくだけで、入ってからの「思っていたのと違う」を、だいぶ減らせると思います。
大変な面もありますが、運転が好きな人にとっては、やっぱり魅力的な仕事です。現実をきちんと知ったうえで飛び込めば、長く続けられます。これから運送業を目指す方の参考になれば嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
よくある質問(FAQ)
Q. 運送会社の拘束時間はどのくらい?
A. 地場でも中距離でも、12〜14時間拘束は普通に出てきます。残業10時間超も珍しくありません。「10時間以上拘束が当たり前」という感覚は、先に覚悟しておいたほうがいいです。
Q. 面接で確認しておくべきことは?
A. ①車内カメラの有無 ②トラックが専属か乗り回しか ③年間休日数(週休二日か)の3つは、入ってからのギャップが大きいので、事前に確認するのがおすすめです。
Q. 元消防士・公務員でも運送業はやっていけますか?
A. 向いています。規律やルールを重んじてきた人ほど、厳しい車内ルールも苦になりません。一人で完結する働き方は、対人ストレスが少なく、真面目にコツコツ続けられる人に合っています。


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