🔥 こんな人に読んでほしい
- 2年目、3年目なのに仕事が覚えられず、怒られてしまう人
- 同期と自分を比べて、落ち込んでしまう人
- 「自分は要領が悪いんだ」と、自分を責めてしまっている人
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今回は「2年目なのに、なかなか仕事を覚えられない」という悩みについて、元消防士として本音で書いていきたいと思います。
僕は5年半、消防士として勤めたあと、今はトラックドライバーをしています。
先日、こんな趣旨のメッセージをいただきました。「2年目なのに、いまだに覚えられなくて、怒られています」と。以前、僕が「消防士は覚えることがたくさんある」という投稿をしたのですが、それを読んだ方からの、切実な声でした。
最初に、結論からお伝えします。それは、あなたのせいではありません。 そして、覚えられないのは、しょうがないことです。今日はその理由を、順を追って説明していきます。
2年目なんて、ほぼ1年目と変わらない
まず大前提として、1年目で覚えられることなんて、たかが知れています。だから2年目も、正直、1年目とそんなに変わりません。
「2年もやってるのに」と自分を責めてしまう気持ちは、痛いほど分かります。でも、消防という仕事には、他の仕事と決定的に違う”ある事情”があるんです。それを知るだけで、少し気持ちが軽くなるはずです。
決定的な理由は「勤務日数」にある
その事情とは、勤務日数の少なさです。
消防は、半年間の消防学校を経て現場に配属されます。そして多くの消防本部が、3交代制(または2交代制)で回っています。
僕がいた消防本部は3交代でした。3交代だと、消防署に出勤するのは、月にだいたい10日ほどです。丸1日拘束されますが、来る日数そのものが少ない。非番の日は待機扱いで、大きな災害でもなければ、署には来なくていいんです。
一方で、一般的な日勤の仕事は、月に21〜22日出勤します。
もう、お分かりでしょうか。出勤日数が、倍以上違うんです。覚えられる回数も、当然それだけ変わってきます。
「一日中いるんだから覚えられるはず」も、実は無理
「でも、当務の日は丸1日いるんだから、その時間を覚えることに充てればいいのでは?」
そう思う人もいるかもしれません。でも、これが現実には難しいんです。
まず、訓練は基本的に日中に行います。朝の車両点検などを終えてから始まるので、使える時間は午前で長くて2〜3時間、午後で4時間ほど。合わせて6〜7時間くらいです。
しかも、その日中も、出動が入ります。さらに消防には、訓練以外の仕事も本当に多い。所内の清掃、草刈り、地水利調査……こういった業務を全部こなした上で、訓練もしていくわけです。
夕方や夜間は、先輩が訓練に付き合ってくれることもありますが、基本的には事務処理に追われていることが多い。だから、じっくり訓練で覚えられる時間は、ほぼ日中に限られてしまうんです。
民間に転職して、はっきり分かったこと
このことを、僕は民間企業に移って、身をもって実感しました。
今のトラックの仕事は、消防に比べれば覚えることは少ないです。でも、それを差し引いても、1ヶ月もすれば、かなり覚えられるんです。理由はシンプルで、働く日数が多いから。出勤するたびに反復できるので、覚える速度がまったく違います。
消防にいたときは、月に10日しか来られませんでした。この「絶対的な時間の差」は、想像以上に大きい。もし消防が日勤で月22日出勤する形だったら、覚えるスピードは何倍も上がっていたはずです。
転職して初めて、「消防はとんでもなくハードな条件で仕事を覚えさせている」んだと、思い知らされました。
僕自身が、まさにそうだった
偉そうに書いていますが、僕自身が、2年目になってもほぼ1年目のようにミスをして、「いい加減覚えろ」と怒られていた人間です。
週休のあいだも、資機材の種類、消防車に積まれた資機材、救急の勉強などを、自分なりに必死でやりました。でも、一人でやれることには限界がある。当時は「なんで自分はこんなに覚えられないんだろう」と、本気で落ち込んでいました。
でも今なら分かります。月に10日しか勤務していないのに「早く覚えろ」というのは、そもそも無理があるんです。だから、2年目でバリバリ現場をこなせている人は、本当にすごい。あれは、なかなかできることじゃありません。
あなたのせいじゃない。軸を「自分の成長」に置いてほしい
もう一度、はっきり言います。
覚えられないのは、あなたの頭が悪いからでも、要領が悪いからでもありません。 そもそも、消防署に来る日数が少ないから、覚えるスピードが遅くなる。それは、必然なんです。
たしかに、人には覚えの早い・遅いがあります。でも、そこで他人と比べて、自分に優劣をつけて、勝手に「自分はダメだ」と決めつけてしまうのは、あまりにもったいない。
だから、軸を「他人との比較」ではなく、「自分自身の成長」に置いてみてください。「今日はこれが覚えられた」。それでいいんです。その積み重ねを軸にすると、ずっと気持ちが楽になります。
悩んでいる時点で、あなたは大丈夫
「やる気がないだけだろう」と言う人も、中にはいるかもしれません。でも、僕はそうは思いません。
やる気がなければ、こんな悩みを打ち明けたりしないからです。
ちゃんと覚えたいと思っているからこそ、苦しい。その気持ちがある時点で、あなたは大丈夫です。頑張るところは頑張って、それ以外は気楽に。自分のペースで進んでいってください。心から応援しています。
何から手をつければいいかは、有料の記事にまとめました
メッセージでいちばん多いのは、「で、何から手をつければいいんですか」という質問です。雑務・資機材・地水利を、どの順番で覚えるか。「あれ持ってきて」に聞き返さず動けるまで、僕は実際に何年かかったか。1年目の僕が知っていたら、と思うことを全部書きました。
▼不器用なまま、消防士で生き残る(note・有料)
不器用なまま、消防士で生き残る。五年半かけて分かった「順番」
よくある質問
Q. 3交代だと、月に何日くらい出勤するのですか?
A. 消防本部によりますが、僕がいたところは3交代で、月におよそ10日の出勤でした。1回の当務で丸1日拘束されるものの、出勤日数そのものは日勤(月21〜22日)の半分以下です。この差が、仕事を覚えるスピードに直結します。
Q. 当務中に自主的な訓練をする時間はありますか?
A. あります。ただし日中は車両点検・出動・所内の清掃や草刈り・地水利調査などの業務があり、訓練に使えるのは午前2〜3時間、午後4時間ほど。夜間は先輩が付き合ってくれることもありますが、事務処理に追われている場合が多いです。
Q. 覚えるのが遅いのは、向いていないということでしょうか?
A. そうは思いません。そもそも勤務日数が少なく、反復の機会が限られる環境です。他人と比べるのではなく、「昨日より今日、何を覚えられたか」を基準にしてみてください。悩んでいる時点で、仕事に真剣に向き合えている証拠です。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
元消防士のトラックドライバー🧑🚒🚚


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