〜元消防士が語るリアルな現場のギャップ〜
「消防士って休み多くていいよね」
この理由で目指そうとしているなら、正直一度立ち止まってほしいです。
私は5年半、消防士として働いてきました。そして実は、志望理由の一つがまさに「休みが多そうだったから」です。
三交代制の働き方は魅力的に見え、「プライベートも充実できそう」と軽い気持ちで飛び込みました。
でも現実は、想像とはまったく違いました。
この記事では、そんな私の体験をもとに「休みが多いから」という理由だけで消防士を目指すべきでない理由を3つお話しします。
① 非番でも召集がかかる
私が所属していた消防本部は三交代制でした。簡単に言うと、丸一日働いて二日休むというサイクルです。
こう聞くと、めちゃくちゃ休みが多いイメージですよね。ですが実際は違います。
当務した次の日は「非番」と言って、大規模な災害があった場合、召集がかかり出勤しなければなりません。私がいた消防本部は人手が少なかったので、召集はわりと頻繁にありました。
つまり、非番の日でも遠出はしづらいし、お酒も飲めない。「これって本当に休み?」と思う日も多かったです。
② 行事の多さ
消防士の仕事は、火を消す・救助する・搬送するだけではありません。地域の方々への防災指導などを、休みの日に任されることもあります。
- ホース格納箱の資機材の使い方
- 消火器の使い方
- 救命講習
- 他消防本部との合同訓練
- 市民への庁舎開放イベント
など、行事はかなり多いです。当然、半日〜1日かかることもあり、自分の時間はほとんどなくなります。しかも、夜間に徹夜で出動していても関係ありません。
正直に言うと、私はこの行事がめちゃくちゃ嫌いでした(笑)「なんで休みの日に、しかもほぼ寝てないのに働くんだ…」そう思っていました。特に1〜2年目は、この行事の多さにかなり戸惑いました。
③ 覚えることの多さ
私は要領も悪く、かなり不器用です。小学5年生まで靴紐が結べず、1ヶ月練習してやっとできたくらいです(笑)
だからこそ、人の倍はやらないといけませんでした。私がいた消防本部では、火災・救助・救急すべてに対応できることが求められていました。つまり、全部覚えないといけない。
訓練でもミスが多く、休みの日は反省・学習・復習の繰り返し。さらに、地域の地理も覚える必要があるので、自転車や車で市内を回ったりもしていました。とにかく、覚えることが多い仕事です。
まとめ|「休みが多い」は本当。でも”自由に使える休み”は別の話
ここまで読んで「仕事なんだから当たり前じゃん」と思う方もいると思います。
じゃあ、なんで自分はこんなに苦痛だったのか。それは「休みが多い」という理由で消防士を目指したからです。本当にこの仕事をやりたいと心から思っていれば、ここまで苦痛には感じなかったと思います。
それでも、消防士は素晴らしい仕事です。これほど市民に尊敬され、感謝される職業はありません。心肺停止の方に救命処置を行い、社会復帰された後にわざわざ消防署にお礼に来てくれたことがあります。あの瞬間、心から「この仕事をやっていてよかった」と思いました。
「休みが多い」というのは本当です。でも自由に使える休みが多いかどうかは、別の話です。
それでもプライベートも大切にしたい人、人命救助にやりがいを感じる人には、本当におすすめできる職業です。興味がある人は、ぜひ目指してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
元消防士のトラックドライバー🧑🚒🚚


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